B甲斐犬の訓練  生後3ヶ月から
     
参考文献 柳沢琢郎氏著 「甲斐犬」              
 
番犬として

 甲斐犬は、うまれながらに優秀なガードドッグの性質を十二分に備えており、特別な訓練は

必要ない。


家庭犬として

 生後6ヶ月よりは、リードをつけて散歩する。朝夕1時間が望ましい。

 ひっぱるくせを、つけさせないように注意する。

 他犬や、他の人、こども、猫にも慣らさせる。

 散歩のあとに、蒸しタオルなどで体をふいてやるとなお良い。



                                                                                                                                                                         
            


猟犬として

 生後3ヶ月より、2ヶ月間は毎朝一時間、山に放す。

 それにより基本的体力を向上させ、猟犬としての本能を 目覚めさせる。

                         (訓練のため、リードをはなすことは可)

 首輪は猟場で目立つために赤色のを使用する。熊が出没する地域では鈴を付ける。

 生後5ヶ月の最終訓練としてウズラを放して捕捉させる。(ヤマドリの臭いを覚える)

 時間があるときに、軍手などを投げて、「持って来い」「離せ」の訓練をあわせて実施する。

 ガンシャイ(銃声におびえる)犬に、ならないよう「拍子木」をつかってパンパンという音に

 ならさせる。

 山中では、飼い主はできるだけ声を発しない。犬には口笛で合図する習慣にする。




 猟犬としての甲斐犬は「一銃一狗」(飼い主と犬一匹のみの猟)が

甲斐犬本来の働き
をする。

 犬が獲物に直接喰らい付く「噛み止め型」では、大物猟の場合、犬が大怪我をする

可能性があり、結果大切な相棒犬をなくすことにもなる。 威勢のよい大きなオス犬が

これをやる。

 そこで、「吠え止め型」といって、犬が獲物のまわりを吠えながら、ぐるぐるまわって、

獲物をそこに留めておき、主人が撃ってくれるのを待つ。 これが甲斐犬本来の猟法

である。

 柳沢氏によれば、そんな理由で「小振りのメス」が、この猟法におすすめだそうだ。

 また、甲斐犬はポインター等の洋犬とちがってポイントはしないし、鼻をつかって

獲物を追わない。
 甲斐犬は耳をつかって獲物をみつけ、追うのがその猟法だ。

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