モーターサイクルの旅
旅の移動手段には様々の方法があるが、小生の場合はなんと言ってもモーター
サイクルの旅が一番好きである。
モーターサイクルという乗り物は、乗馬に良く似ていて、男の夢やロマンをかき
たてる乗り物だと思っている。
旅の原点は、徒歩で自分の体を一歩一歩進めていくことにあろう。それが文明の
発展につれて徐々にスピードアップされていき、今では航空機による空の旅が
あたり前になってしまった。
ビジネスとは違って、旅の目的は、その情緒をも楽しむものなので、時間をふん
だんに浪費しての船旅が、かえって贅沢だし魅力あるものとされている。
しかし、旅が徒歩や自転車となってしまっては体力や時間的制約で無理がある。
そこで、手っ取り早いのが自動車かモーターサイクルということになるのだが、
小生は、やはりモーターサイクルのほうに軍配を上げる。
雨が降れば濡れる。冬は寒い。しかし、この不便さ、不完全さが小生にはたまらん
のだ。 回りが覆われていない分だけ、旅先の雰囲気や臭いが、びんびん五感を
くすぐっていやがおうでも、旅情が増すという訳だ。
一人旅はモーターサイクルに勝るものはないよ。やってみなきゃ分からんのが
モーターサイクル・ツーリングなのだ。