有害鳥獣対策・担い手不足の懸念
ハンター高齢化と狩猟免許者数激減
小生が愛犬と遊ぶ武田神社の裏山の林道に熊が出た。山菜採りの男性が
襲われ大怪我をした。
さっそく仕掛けオリが設置されたが、今だに捕獲されてはいない。
日光や下北半島の猿や、六甲のイノシシの例をあげるまでもなく全国的に
鳥獣保護と鳥獣被害のジレンマはゆゆしき社会問題になっている。
また、鳥獣保護区と猟銃禁止区域が拡大し狩猟の可能の範囲が狭まったり、
住宅地や別荘地が山間部にまでも点在し、そこの住民とハンターとのトラブル
も多発している。
しかしながら、農産物や林産物の被害は深刻で山梨県では農産物の被害だけでも
毎年7億5千万円もの額(2003年県農業技術課調べ)となっている。
せっかく丹精込めてつくった生産者にとってみれば、「かわいい、お猿さん」では
済まされない。
ハンター仲間の話では、猿は人間に似ているので撃てないという。また、
猿を撃つとタタリが怖いとも言う。
また、鹿を撃ったとき、鹿の眼から大粒の涙が落ちるのをみて
トドメの一撃に後ろ髪を引かれたという話も聞いた。
生あるものを葬るには、その呵責を先ず味あわねばならないのだ。
動物愛護から言わせれば残虐行為かもしれないが、
狩猟は大和民族の文化なのだ。
現在、山梨県の狩猟者免許者は3千人台(2003年)で、ピーク時(1990年)の
5千人台の約三分の二に落ち込んでいる。 また、免許取得者のうち60歳以上の
高齢者が40%を超えている。(県みどりの自然課調べ)
これで分かるように、このままでは将来的には有害鳥獣駆除の担い手不足に陥る
可能性があるということだ。そこで
@若者よ、銃を持とう!
A花粉症の杉を伐採して、「どんぐり」などの広葉樹を植林しよう。
Bアイヌ文化に命の尊さと感謝の心を学ぼう。
のぶとらコラム<1>
2005.7.14
設置された熊の捕獲オリ